「うちの言い伝えでは、そうあるんですよ。」 正一さんの口からはよくこの言葉を聞いた。 初代あやのさんの頃から千葉家に代々受け継がれてきた正藍冷染。 小さい頃からその手仕事を間近で見て育った正一さんが本格的にそれを継いだのは、定年まで勤め上げた仕事を退職した、65歳の時。 代々伝わる言い伝えに習って、 春から夏には畑で藍を育て、 冬には藍建に使うアクを作り、 年明けに藍の葉を発酵させつくった蒅を、 […]
宮城県栗原市・文字地区。 今年の4月、文字地区の千葉家に伝わる「正藍冷染(しょうあいひやぞめ)」を学びに、千葉正一さんの工房を訪ねた。 ご縁をつないでくれたのは、秋田公立美術大学修了・東北の染織や地域文化を研究する鈴木望美さん。 暮らしの中の衣服と染織、そこにある地域や人の営みを研究している望美さんは、自身の研究を深めるために昨年から足繁く正一さんの元に通い、正藍冷染について一つ一つの工程を間近で […]
一枚ずつ異なる、藍のあらわれ。 正藍冷染で染められた衣服には、色の濃淡やムラ、跡のような表情が現れることがあります。それはすべて、自然の力と人の手による染色の証です。 たとえば、こんな要因からムラは生まれます: 生地の折れや重なりによる濃淡 藍の葉のかけらが付着してできる点模様 手染め時のわずかな揺れや染まり具合の変化 その日の藍の状態(気温・湿度・発酵の進み具合)による色の違い こうして、一枚一 […]
岩手の豊かな自然の中で、害獣駆除された鹿の革を使って作られる「山ノ頂(やまのいただき)」の鹿革製ポーチ『ホグチイレ』 地域の自然と共生しながら、無駄なく資源を活かすものづくりがここにあります。 シンプルで機能的なデザインは、使うほどに味わい深くなり多くの愛用者から支持されています。 今回ご紹介するのは、岩手県在住の久保さんが約2年間、特にオイルなどのメンテナンスはせずに日常的に使い続けた『ホグチイ […]
夏に向けて、暑さと日差しが厳しい季節となりました。縁日のある岩手県でも、少しずつ半袖の人が増えてきています。 こまめな水分補給も大事ですが、身につける「色」ひとつで体感温度は変わるもの。真っ白ほどまぶしくなく、ベージュでもない。その中間の“生成り”は、光をやさしく受け止めながら爽やかさをまとわせてくれる色です。 見た目も体感も涼しい、生成りの魅力。 ◎光を跳ね返す明るさ 明度の高い生成りは熱を吸い […]
迷わない、動きやすい、心地いい。 SAPPAKAMAとKOIKUCHIを合わせたら、そんな着こなしができあがります。 上下を合わせるだけで、もう悩まない。たくさん考えなくても、自然ときまる。しかも、動きやすくて、一日中ラク。 優しい素材と色合いだから、カッコよくなりつつも、暮らしにすっと馴染みます。 こんな方におすすめ ◎ 仕事にも、休日にも、無理なく馴染む服を探している ◎ 朝、コーディネートに […]
はじめて着るとき、 SAPPAKAMAはまだちょっとよそよそしい。 一緒に暮らしていくうちに、 くたっとした表情になってきたり、 膝のところに“動きの跡”が刻まれてきたり。 気づけば、身体にも暮らしにもすっかり馴染んで、 自分だけの一本に育っていきます。 新品と2年物、並べてみました。 ▲ 左が新品、右がスタッフ私物(2年使用・黒に染め直し済) 染め直して、また着る。 このSAPPAKAMAは、ス […]
縁日の蜂谷淳平です。 昨年の6月のクラウドファンディング開始から沢山の方に履いていただいているマタギもんぺですが、一般販売開始後も沢山の方に手にとっていただき嬉しい限りです。 履いていただいた方々からも『履きやすい』『動きやすい』などなど、嬉しい感想も沢山お寄せ頂いています。 そんなマタギもんぺですが、実際私が履いてみてどうなのか??ということを、良い点や注意点などを踏まえ、正直な感想を皆さんにお […]
「今日、何を履こう?」 そんなふうに迷う時間も、ちょっと楽しい。 縁日の定番パンツ、SAPPAKAMAとマタギもんぺ。 どちらも東北の知恵を活かした動きやすいパンツだけど、少しずつ違う個性を持っています。 SAPPAKAMA 東北の野良着「猿袴(さっぱかま)」をベースに、日常にも馴染むようアレンジしたパンツ。 やわらかく、履くほどに馴染む生地。ほどよくゆったりしているけれど、裾がスッ […]
自然と共に生きることは、特別なことでもなく当たり前のこと。 山ノ頂のプロジェクトを進めていく中で、岩手に生きた先輩たちから沢山教えてもらいました。 本当はすごく簡単なことが、とても難しくなっている今、あえて立ち止まって山と人の今までとこれからを深く考えてみたいと思います。自分たちの子供の代には、緩やかな空気と時間が山と人の間に流れていて欲しい。 そんな願いを込めて『山ノ頂』を立ち上げました。 私た […]