長野県・諏訪市。
駅前の複合施設「ポータリー」の一角に、2024年3月15日にオープンした麻婆豆腐専門店『麻婆食堂どんどん』がある。
厨房に立つのは、岩手出身の千葉夏生さん(愛称:どんどん)。「みんなで同じ食卓を囲めるように」と、多様な食の選択肢に寄り添う麻婆豆腐を丁寧につくり続けている。

そんな千葉さんが毎日のように履いているのが、縁日の「SAPPAKAMA」。
動きの多い料理の現場で、その動きやすさと機能性が生きている。
“働く姿がそのまま暮らしの景色になる” そんなふうに感じさせてくれる店と人の物語を訪ねた。
諏訪に生まれた“麻婆豆腐だけで勝負する店”

2024年3月、諏訪駅からほど近い複合施設「ポータリー」にオープンした『麻婆食堂どんどん』。
店名は店主・千葉さんの愛称「どんどん」から名づけられた。
肩肘張らず、ふらりと寄れる食堂のような空気が店内に満ちている。
麻婆豆腐は、まかないとして作っていたのがはじまり。
試作を重ねるうちに仲間からの評判が広がり、「この一皿で店をやろう」と覚悟が決まったという。
店主・千葉夏生さん。古着、古材、まかないを経て辿り着いた“麻婆豆腐”

千葉さんは岩手出身。
古着屋で働いたのち、諏訪の「ReBuilding Center JAPAN(リビセン)」に移り、古材やリサイクルを扱う仕事に携わってきた。リビセン時代には、縁日店舗のカウンターや椅子、テーブル作りも手がけてくれた。

その中で任された“まかない”づくりが、人生の転機となった。
冬の寒い現場で身体を温めたい仲間たちのために作った麻婆豆腐は、素材を選び、辛味を調整し、味噌汁や小鉢にも気を配るやさしい味。
その丁寧な料理は、いつしか人を呼ぶ“魅力”になっていった。
誰でも同じ食卓につけるように ― 多様な麻婆豆腐

『どんどん』のメニューは大きく三つ。
- 豚挽肉の定番麻婆豆腐定食
- 鹿挽肉を使ったジビエ麻婆
- 凍らせた木綿豆腐を挽肉の代わりに使用したヴィーガン麻婆
辛さは卓上の自家製ラー油や山椒で調整。
辛味が苦手な人は“辛さゼロ”でも注文できる。
小さな子どもや、辛いものが得意でない人でも食べられる懐の深い一皿だ。

味噌汁は出汁たっぷり。ご飯は無農薬米。
“麻婆豆腐+定食”というかたちにしたのも、「食卓としての完成形」を大切にする千葉さんらしい。
厨房で光る、SAPPAKAMAの“働く服”としての実力

千葉さんが日々の仕込みから営業まで履き続けているのが、縁日の「SAPPAKAMA」。
火まわりを動き回る厨房でも、足さばきが軽く、風通しよく快適に履ける。
深くしゃがむ、立つ、棚から鍋を取る、テーブル下を拭く。そんな飲食店ならではの動きにもスッとついてくる。

「調理も接客も、常に動き続けるから。SAPPAKAMAは身体の負担にならないんです」
― 千葉さん
料理人や焙煎士、農家たち。暮らしと仕事を隔てないライフスタイルを送る方々に「SAPPAKAMA」が広がっている理由が、この店に立つとよくわかる。
機能美が日常に馴染むとは、きっとこういうことだ。
諏訪のまちづくりとつながる場所として

『どんどん』が店を構える「ポータリー」は、リビセンが関わる“すわリノプロジェクト”の中心地。
空きビルをリノベーションし、飲食店・ショップ・ギャラリーが共存する新しい拠点だ。
千葉さんの麻婆豆腐は、このまちの“あたたかさ”を象徴するように、訪れる人を迎えてくれる。
一杯の麻婆豆腐が、土地と人をめぐる物語をそっと照らしている。
料理と暮らしが地続きになる働き方

厨房に立つ千葉さんの後ろ姿には、料理と暮らし、仕事と日常を分けない生き方が表れている。
その足もとにあるのは、SAPPAKAMA。ただただ、日々の営みの中で本当に役に立つ道具としてそこにある。

諏訪の町で、今日もまたあたたかな湯気があがる。
どんどんの麻婆豆腐を囲む食卓には、つくる人と食べる人、それぞれの暮らしが優しく交差していた。
千葉夏生さんスタイリング

身長:180㎝
着用サイズ:XL
コメント:
着用サイズ XL コメント SAPPAKAMAはリビセン時代から使わせてもらっていて、もう数年の付き合いですが、何度も直して頂いて今も愛用しています。 足捌きが楽で、履いていてストレスが無いのが良いですね。 そして洗濯して乾きやすいのも日常着としては必要な機能なので、そこもすごく気に入っています。
↓こちらも参考にどうぞ◎
▶ SAPPAKAMA愛用者に聞いた正直レビュー
▶ SAPPAKAMAとマタギもんぺ、どっちと出かける?