
縁日の蜂谷淳平です。
昨年に続き、今年も正藍冷染の藍玉づくりに参加してきました。
今年は地元の皆さんに加え、全国各地から多くの方が集まり、遠くは京都からの参加者の姿も。
縁日からもお声がけし、お客様にもご一緒いただきながら、この土地に受け継がれてきた大切な営みに身を置く時間となりました。

今年の藍は、とても発酵の進みが良かったそうです。
1月7日に藍寝せをしたものがよく育ち、この日を迎える頃には、しっかりと力を蓄えた藍になっていました。
年初めの藍寝せの様子は、こちらの記事でもご紹介しています。
正藍冷染の年初め。『藍寝せ』に立ち会いました。

作業場に入ると、ふわりと立ちのぼる発酵の匂い。
藍ならではのこの香りは、毎年この季節、この瞬間にしか出会えないものです。
この匂いは、土地に息づく時間そのもののようで、地域にとっての宝物のように感じます。

地域の方々にとっても、この藍玉づくりは毎年の行事のような存在です。
自然と人が集まり、手を動かしながら会話が弾み、笑い声が絶えない。

正藍冷染の価値は、伝統的な染色技法そのものだけでなく、こうした地域の暮らしの営みと深く結びついていることにもあると改めて感じました。
染め上がる色の奥に、どこか温かさが宿る理由は、きっとこの時間の積み重ねにあるのだと思います。

今年は子どもたちの姿も印象的でした。
世代を超えた人たちが同じ手仕事を囲み、同じリズムで作業する。
かつては当たり前だったこうした風景が、今ではとても尊く、貴重なものに映ります。

賑やかにおしゃべりをしながらも、皆さんの手は止まりません。
長年積み重ねられてきた動きには無駄がなく、気づけば午前中のうちに、藍玉がずらりと敷き詰められた景色が広がっていました。

並んだ藍玉は、どこか愛らしい。
ひとつひとつに人の手の跡があり、思わず「かわいい」と声が漏れてしまうような存在感があります。

自然のものだけで育てた藍を、心の通う人たちが力を合わせて形にしていく。
とてもシンプルで、美しい。

正藍冷染を、無理がない真っ直ぐな力強さがあります。
そんな暮らしの姿が、この地域には今も脈々と息づいています。

お昼には、みんなで食卓を囲みました。
正藍冷染を力強く支えてくださっている「藍の声」の皆さんが中心となり、美味しい料理を用意してくださり、作業の合間にみんなで食べる時間もまた、この営みの大切な一部です。

同じ食卓を囲むあたたかな時間もまた、この土地の文化の豊かさそのものだと感じます。
そして縁日では、昨年に続き、今年もこの正藍冷染で商品を染めていただく予定です。

今年は 正藍冷染SAPPAKAMAを予定しており、藍玉づくりの現場で見た、この土地の温度や人の営みごと宿した一着になるはずです。
また形になってきたタイミングで、あらためてご紹介できればと思います。
季節も少しずつ温かくなり、正藍冷染nanakooriシャツ の出番も近づいてきました。
自然の移ろいとともに、藍のある暮らしを今年も届けていけたらと思います。
▼正藍冷染で染めたnanakoori SHIRTはこちら
